循環器・心臓内科
循環器・心臓内科の概要
心臓病の検査
担当医
心臓病の治療
  ・狭心症・心筋梗塞の治療
  ・不整脈の治療
  ・腎動脈・末梢血管の治療
診療実績

腎動脈・末梢血管の治療

  末梢血管に対する血管内治療(EVT)
 近年は食事をはじめとした生活様式の欧米化により動脈硬化を起こしやすくなっています。全身に起こった動脈硬化が原因で足や手(特に足が多い)への血液の流れが悪くなり、慢性的に血流障害を起こした状態を末梢動脈疾患(PAD:Peripheral Artery Disease)と言います。
  当院ではPADの中でも、とくに腎動脈狭窄症と下肢閉塞性動脈硬化症の血管内治療(EVT:Endovascular Therapy)に力を入れています。

1. 腎動脈形成術(PTRA)
   腎臓は血液中の老廃物を除去する臓器。腎不全になると、週3回程度、血液を浄化する人工透析に通院しなくてはならなくなります。透析が必要になる原因は、糖尿病性腎症や慢性腎炎が多いのですが、腎動脈狭窄が原因の場合も1%程度あると考えられています。腎動脈は大動脈から分かれて、左右の腎臓につながる直径6ミリほどの血管で、腎動脈狭窄症(ARAS)は動脈硬化が進んだために起こり、高血圧が悪化したり、腎機能が低下したりしますが、病態が進まないと自覚症状として表れません。
  腎動脈狭窄症が疑われるのはこんな人
 



55歳以上で発症、あるいは悪化した高血圧
2剤以上の薬を使っても下がらない高血圧
腎臓の大きさが左右で大きく違う
原因不明の腎機能障害
心臓や下肢の動脈に狭窄がある
   腎動脈形成術(ステント治療)は、足の付け根の動脈から、細い管(カテーテル)を入れて、狭くなった部分まで送り込み、風船状の器具で血管を広げたうえ、再び狭くならないよう筒型のステントを血管内に置く治療法です。局所麻酔で可能で、2、3日の入院で済むほど、体への負担が軽い治療法です。
 
  PTRA前
入口部に90%狭窄()を認める
ステント留置 PTRA後

2. 四肢動脈拡張術(PTA)
   動脈硬化の進行により、特に足の動脈では血流が悪くなったり(狭窄)、血流が途絶えたり(閉塞)したりすると、足が冷たくなったり(冷感)、しびれたり、歩行時に下腿のふくらはぎの筋肉が痛くなったりする症状がでてきます。このような病気を閉塞性動脈硬化症(ASO)といいます。
  閉塞性動脈硬化症の症状(Fontaine分類)
 
[1度] 足先の痺れ。冷たくなる感じ。
[2度] 一定の距離を歩くと筋肉の痛み・ひきつれを感じて歩けなくなる。 休憩すると再び歩けるようになる(間歇性破行)。
[3度] 休んでいるときや夜間に足に痛みを感じる。
[4度] 足先の血液の流れの悪い部分に潰瘍ができる。 進行すると足が壊疽(くさる)が起こる。
 
   Fontaine分類の1度・2度の場合には、薬物療法(動脈硬化の進行を抑制したり、病変部の血流を増やすお薬)や運動療法を行います。2度の重症例・3度・4度には、経皮的血管形成術(PTA)やバイパス手術による血行再建術が必要です。当院では、バルーン(風船)治療・ステント治療によるPTAを積極的に行っています。
 
  PTA前
左外腸骨動脈90%狭窄()
ステント留置 PTA後

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